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【電線の種類】舞台照明で覚えておくべき電線一覧

舞台照明をするうえで覚えておくべき電線の種類には、どのようなものがあるのでしょうか?
電線マニアになりましょう。

長い前置き

このブログを読んで、「うちのしょぼい舞台照明設備をもっと良くしてやるぞ!」と思い立った時に、まず延長コードを作ることになると思います。

その時、どんな種類の電線を選べばいいのでしょうか?


ネットの電材通販ショップを見てみても、ただいろいろな種類の電線が羅列されているだけで、まったく指針が掴めない!

…そんな経験はありませんか?ましてや舞台照明に特化した「電線の選び方ガイド」なんてあるわけがないです。


電気工事士の教本などを読めば、電線一覧などが載っていますが、「単線と撚り線の区別がある」というのは書いてあっても、「VVFは設備工事用で、実質すべて単線である」といった運用上の知識はなかなか書いてありません。


そういうわけで作ってみました。


よく、舞台照明の現場の人は、「平打ち」「キャブタイヤ」という2種類で電線を分けようとします。これは理由があって、

  • 電線の見た目を大まかに区別するとその2つになる
  • ケーブルの取り回しや許容電流が似通っている

というのが主な理由です。


しかし、「平打ち」と呼ばれる電線には3種類あったりして、特に雑多な線種が混在しがちなシロウト系舞台照明に置いては、この分け方だと危険な場合があります。


そういうわけで、素人である私たちこそ、「電線マニア」にならなければいけないのです!

さあ、めくるめく電線の世界へ足を踏み入れましょう……



覚えておくべき電線リスト

【延長・変換用(コード)】
重要度 断面 電線の名前 許容電流(2芯30℃)
2sq   3.5sq
いわゆる 備考
  FF 17A 袋打ちコード・こたつコード かつては舞台照明でも使用
  RF 17A 丸打ちコード かつては舞台照明でも使用
vff.png VFF 17A 23A 平打ち 一般延長コード
NNFF2.png NNFF 20A ゴムの平打ち・クロロ  
HHFF2.png HHFF 24A ゴムの平打ち・クロロ  
vctf.png VCTF 17A 23A キャブタイヤコード  
  vctfk.png VCTFK 17A 小判コード  


【延長・変換用(移動用ケーブル)】
重要度 断面 電線の名前 許容電流(2芯30℃)
2sq   3.5sq
いわゆる 備考
vct.png VCT 22A 32A キャブタイヤ  
  1ct2ct.png 1CT 22A 32A キャブタイヤ  
1ct2ct.png 2CT 22A 32A キャブタイヤ  
2pnct.png 2PNCT 28A 41A キャブタイヤ  


【設備・インフラ系(固定用ケーブル・絶縁電線)】
重要度 断面 電線の名前 許容電流(2芯30℃)
2sq   3.5sq
いわゆる 備考
va.png VVF 1.6mm/
18A
2.0mm/
23A
VA線・Fケーブル 壁の中の設備配線はほとんどこれ
より線はほぼ存在しない  
  vvr.png VVR単線 1.6mm/
18A
2.0mm/
23A
   
  vvr.png VVRより線 18A 25A    
cv.png CV 28A 41A    
  iv.png IV(1芯のみ) 1芯/
27A
1芯/
37A
  VVFの外皮(シース)を剥いたものと同じ


表の読み方の注意


【重要度】

★(最重要)…「演出空間等電気設備指針」に規定のある電線。舞台照明用延長ケーブルなどで本来使うべき電線。

☆(重要)…規定には無いが、舞台照明の現場でよく使われる電線。

◎(参考)…規定には無いが、家庭用延長コードや壁の中の配線などで日頃お世話になっている電線。


【電線の名前】

数字やアルファベットで表される略称です。正式名称はググって調べてください。

だいたいアルファベットの意味は決まっています。

[被覆・外皮の材質]

  • 無印・数字だけ=天然ゴム
  • V=ビニール

[電線の形]

  • F=平型
  • R=丸型

[電線の種類]

  • F=コード(おそらく"Flexible")
  • CT=キャブタイヤ

…「F」が複数の意味を持っていたり、文字数も1文字だったり2文字だったり、意外とややこしいですね。誰が決めたのでしょう。

たとえば「VCTF」は「V・CT・F」という切り方になります。「ビニル(V)・キャブタイヤ(CT)・コード(F)」。

 

【許容電流(2芯)】

アマチュアが扱う舞台照明では、ほとんど2芯(2C)しか使わないので2芯しか載せません。アース(保護接地)を取る場合は3芯(3C)の電線を使いますが、内線規程によれば「アースまたは中性線によって3芯になる場合は、2芯とみなす」ということなので、いずれにせよ2芯になります。

また、よく使う太さ(公称断面積)は2.0㎟(2sq)と3.5㎟(3.5sq)ですので、その2つを載せます。場合によっては5.5sqや8sqの電線を使う場合もありますが、それは各自調べてください。

また、周囲温度(気温)が高いと許容電流が下がります。基本の数値である30℃の数値を載せますが、35℃以上は5℃刻みで許容電流が減少します。詳しくは図書館で「内線規程」をご覧ください。

3.5sqのところが「―」になっているものは、その電線の3.5sq以上は市販されていないということです。

関連するタグ: [ 2015/11/11 19:44 ] 電線の種類 |

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